観劇『天保十二年のシェイクスピア』
70歳を迎える蜷川幸雄が、初めて井上ひさしの戯曲を取り上げた事で今年の秋、最大の話題作となった作品。音楽は宇崎竜童が担当している。
舞台に出るのはご存知、蜷川作品のオールスター。
唐沢寿明、藤原竜也、篠原涼子等、出演者のすべて気合いの入った演技で公演を盛り上げる。
蜷川と井上のコラボにより、実に自然にエロい!
「この程度のエロ度なら許される」と
あたいが勝手に作ったラインを軽く飛び越えるような、ぶっ飛び度。
唐沢が巨乳の女郎を弄るシーンは、滅多に見られるもんじゃない。
藤原も頑張ってエロ演技にちょっと参加。まだ、かわいいのもだ。
藤原が唐沢と同じ位のエロを演じようなもんなら、客席からすすり泣きが聞こえたかも。
今の彼の立場と年齢ではあれがギリギリのラインなんだかな。
あの女優さん、よく蜷川モノで目にする。
豊満な巨乳を出し、太腿の付け根の部分を掻く姿には
あたいの隣に座る兄さん、固まってるよーーーーーーーー。
まあ、相当な観客の引きっぷりに、あたしはむしろ「観客観察」に楽しんだ!
ともかく、かの退屈なシェイクスピア戯曲、37本を取り込んだオマージュ。物語の随所にシェイクスピアの各作品を模した登場人物や名台詞が出てくる。
シェイクスピアを知らない人でも大体は「あっ、これ」って感じで内容にのめりこんでいける。
井上ひさしの文力は天上人に域に達してるよ、まじで。
井上ひさしに脱帽。
しかし、井上ひさしという御仁、どんだけ役者泣かせか!
役者が「ト書き」を台詞として言う。そして後、演技する。
例えば、心理的描写の台詞としてのト書き
「わたしは先が二つに分かれた道に立つ。左には宝が見えている。右には自由が待っている。左に行こうか、右に行こうか悩んでいる。『ああ!私にはどっちが必要なの?』悩むふりをしてどちらも手に入れる方法をさがしているのさ」
これを舞台上で台詞として言うのだ。
この後の演技は台詞で説明しているだけに難しいだろう。
なんとなく「こんな演技しとこ」みたいな、逃げの部分が出来なくなるのだ。
あらゆる面から深い作品なんだよな~。
俳優じゃなくて良かった。(← っーか、何者よ…)
年に一度の蜷川モノ、たっぷり堪能した4時間。
お尻もお腹もいっぱい、いっぱいな、あたい。
メインの歌は良かったと思う、しかしながら他の歌は
あまのじゃく的に????と思ってしまう。
メロディーが軽すぎてせっかくの歌詞が死んじゃってるし、せっかくの雰囲気が台無しになる。
あれが良いと世間でいうなら、あまのじゃくにミュージカルは向いてないのかも。
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